ウ ラ デ コ

旧覆馬場錬兵場 



年の離れた兄貴が
兵の訓練している様子を
あの木の陰から見ているのが好きだった。


青山




青山




馬を操れることで
一人前の兵として認められるその場所は


緊迫した号令と
威厳ある兵と
馬が闊歩する音が
心を熱くさせる。



青山








青山




青山




「おい おまえ。
 馬に乗ってみるか?」




こっそり隠れていた自分を
兄貴が見つけ出し


ひょい、と抱えあげ
馬の背に乗せてくれた。




青山




青山



大人に肩車されるよりも高い目線
馬の毛並みとにおい
揺さぶられる恐怖と緊張と高揚感







そして

兄貴の笑顔が今でも忘れられない。





青山




いまは亡き
祖父の幼少の頃の思い出話です。











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前森山 



まだ
雪の中に眠っている所へ
たどり着くまで

ざらついた雪が足にまとわりつく



前森山





前森山




前森山




まだまだ寒さは厳しいが

陽射しは春めいて
ここだけは暖かい空間



前森山



前森山




すでに居なくなってしまったものたちの
ぬくもりが今も残っているかのよう




前森山





そのとき ふと

干草のにおいが
かすかに通りすぎていった



前森山










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釜石 



釜石


空も海も

何事も無かったかのように
青く澄みわたり




釜石



哀しく唄う かもめの声は

救助ヘリのけたたましい音に掻き消されるばかり










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